「ちりとてちん」とスポーツ
― 文化を楽しく伝(継)承―
「ちりとてちん」(NHK連続ドラマ)にはまってます(個人的なことで多謝)。
若狭(福井県)の「塗り箸」職人の娘が、大阪で「徒然亭若狭」(つれづれていわかさ・女性落語家)として成長していく話。
頑張るけどカッコよくなく、特技とてないから自信もなし。ドジの方が多い。朝ドラのヒロインとしては異色。
「塗り箸」家族や落語家一門の師匠と弟子たちのやりとり・交流も、しょっちゅう喧嘩するが、思いやり深く、スローライフな生きかたです。それは、勝ち組・負け組などと競争させ、格差・貧困を作り出す新自由主義へのアンチテーゼでもありましょう。
時間かけて磨けば磨くほど光を放つ「若狭塗り箸」。大金持ちや権力を笑い飛ばして三百年の落語。いずれも日本の伝統的な文化。
だれに命令された訳でもなく、仰せつかったのでもないのに、庶民の一人一人が、ワザ(技・業・芸)を伝(継)承していくさまに感銘します。
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それはスポーツにも通じます。
1970年代から「新日本スポーツ連盟」(「新日本体育連盟」時代から)に深く関ってきました。
当初は、傘下の「全国勤労者スキー協議会」の技術委員長として、スキー担いで鳥取大山(だいせん)から北海道ニセコと全国各地のスキー場へ技術・組織運営の指導のために行脚。のち理事長を拝命、「スキーメイト」創刊・「スキー教程」作成・「リフト料金割引」運動などを全国のみなさんと一緒に展開。
途中から「新日本スポーツ連盟」にも直接関わり、スポーツ活動の多様性と専門性を追求。恒例の「全国スポーツ祭典」などはもとより、組織の名称変更・種目組織の負担金問題など、全国のみなさんに尻押ししていただいて全うしました。
ほんの少しでも、スポーツ文化の継承・発展に寄与したかなと思います。
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社会に余裕がないと、スポーツをはじめ文化は育ち難い。貧困・飢餓・疾病などは生存権すら脅かし、生活の余裕を失います。究極は、余裕どころか自然・社会・人間の全てを破壊し尽くす戦争。文化どころではありません。
「塗り箸」も「落語」も「スポーツ」も、平和でこそ育めます。
(新日本スポーツ連盟会長 長尾正二)